贋作 桜の森の満開の下
NODA・MAP第22回公演
2018/11/18  14:00開演
@プレイハウス(東京芸術劇場)

平成元年に劇団夢の遊眠社で初演された戯曲が、平成の終わるこの時に、NODA・MAPとして再演された。

ストーリーとしては坂口安吾の、「夜長姫と耳男」がメインに、壬申の乱の大海人皇子ならぬオオアマによる国造り、飛騨王朝伝説などが絡む。しかし、流れる空気は、「桜の森の満開の下」のものであり、終始桜のイメージが離れなかった。

キャスト陣も豪華だ。耳男を演じるのは妻夫木聡、夜長姫は深津絵里。最後、満開の桜の下、桜が舞い散る中で、夜長姫が鬼の面をつける場面はとても美しく、見とれてしまった。残酷で、無邪気で、しかし人を惹き付けて止まない存在を体現していた。夜長姫は鬼というより、不気味な美しさを持つ桜そのものだったのだと思う。
序盤は好青年、後半は権力にしがみつき、自分を認めない人を追わせるオオアマを演じる天海祐希。自他共に俗物と認め、ただし最後は耳男の味方をし、「鬼」として死んでいくマナコは古田新太。二人は良い対で、お互いをより際立たせる。マナコは縦横無尽に舞台を駆け回り、当て書きかと思うほど。後半のオオアマの笑顔は、凄みが目に焼き付いて離れない。
もちろん野田秀樹を始めとする他のキャストもテンポ良く話を進めていたのは言うに及ばない。

東京から始まり、大阪、北九州、パリをまわって東京に戻ってきたこの公演も残りわずか。チケットは完売ではあるが、各公演、70~100枚ほど当日券が出ているとのことだ。来年にはシネマ歌舞伎の公開も決まったので、ぜひ劇場へ。(小野)

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