2018.12.22 12時公演 OSK日本歌劇団『円卓の騎士』@近鉄アート館
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今なお多くの人々に愛されている冒険譚であるアーサー王伝説が、荻田浩一氏によって新たに生まれ変わった。
壮大なストーリーが軽快なケルトの音楽に乗せて風とともに駆け抜けていくようであった。
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王子としての運命を背負い、戦いを続けるアーサーを楊琳が好演した。
孤高な彼が時折見せる哀情、また弱々しさと純粋さを見事に表現していた。
懊悩する心の端から端を楊の表情からも十分に読み取れるように、目線や動きで心情を表す術は楊の強みだと言えるだろう。
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他の者を犠牲にすることを厭わず、他の国や民族と争いを繰り返すことで自らの理想を叶えようとするマーリン(愛瀬光)。
アーサーの盟友であるが、彼の妃であるグウィネヴィア(舞美りら)を愛してしまったが故に自身の気持ちに苛まれるランスロット(翼和希)。
他にも多くの魅力的なキャラクターが登場した。
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特に印象深かったのは、自らの信ずるものの違いによる対立だ。ドルイドを信仰する魔術師マーリンは、他国の王女でキリスト教徒であるグウィネヴィアを「異教徒の娘」と非難し、アーサーが彼女の言葉に心を動かされると「呪いだ」と警告する。その人の置かれた立場によって、人の思いは祈りにも呪いにもなってしまい得る。このようなことは現代においても往々にして存在するが、これは繰り返される人類の普遍的な課題なのかもしれない。(古門)
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