Masanori Nishikawa

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12年36カ国90000km自転車旅人🚲⛺️講演。小中学校キャリア講師。子ども冒険自転車旅。自家焙煎フリーコーヒーで日本を旅するdailylife bicycle cafe☕️

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【旅の現在地】
ここまで約2週間で1300km走ってきました。現在地はマレーシア、ペナン島です。帰国までは残り9日、ルートによっては1000km近く残っています。果たして彼らは自分たちのチカラでゴールまで走り抜くことはできるでしょうか?
先の見えないことだからこそ。その場の最適解を見つけることよりも、お互いの気持ちを重ね合わせること。僕は信じています。彼らの心と体の可能性を。だからいちばん近くで応援し続けます。どうか最後まで見守っていてください。

#ridealifejourney #DAY16 #残り1000km
Ride a Life Journey 2019
8/19 DAY14  130km HATYAI→マレーシア入国→ALOR SETAR *前置き。レポートの域を出てしまっております。

今日も自分たちで決めた時間を守れずに遅刻。朝からそのことを叱った。
夜のミーティングで、出発時間を遅らせようと意見がメンバーから出た。僕に質問のカタチで来たので相談したらいいと話したらそのままその意見が通った。ほのかに「どうして理由さえ話していないのに出発を遅らせることに同意したの?」と話したら彼女はまた彼らと話しに出ていった。そして沈んで帰ってきた。

理由はこうだ。急ごうという気持ちが生まれてこない、何故なら「怒られないから」「罰ゲームがないから」だからいつも遅れている分を最初から足しておけばいいという理由で出発時間を遅らせたいと申し出たそうだ。

僕は彼らをこの旅のあいだは家族として見ている。つもりだ。けれどもそれはいつでもそばにいて守ってくれたりサポートする存在ではない。けれども彼らの育ってきた環境はそれぞれ違う。だからこそ彼ら自身をなるべくニュートラルな気持ちで見つめることができなければ、期待してがっかりしたり、自分の思い通りに彼らがいかないことにイライラしてくる。そうなってしまったら僕らに余裕がない証拠。

いま20歳。これから先生になろうと考えているほのかもまだ学生だ。彼女なりにもやもやしながら、どうしていいのか分からなくなりながらやっている。毎日話しながらやっているけれど、彼女はまだ相手のなかに踏み込んでいかない。
「どうしてだろう?」「なんかもやもやする」それらを心に抱えこみながら過ごしてる。それは誰のためにもならない。この旅に自分の気持ちを一生懸命書いて参加してきた彼女であってもそうだ。

僕はひとりひとりの個性をとらえようとしていて、これまでの環境でつちかってこられた部分、おそらくつちかってこられなかった部分を見ながら過ごす。それは彼らのサボっただとか心の弱さだからという個人の責任というような見方ではなく純粋に環境としてどんな過程があったのだろうという見方だ。今回の旅でもそれぞれ持っているものがあるけれど、足りないこともある。それは僕だっておんなじ。けれどもこの旅を終えたときに彼らが「変わった」と自分で思えるようなものを託してあげたいと思う。それは自立ということももちろんそうだけれど、それ以上に苦楽を分かち合うという自分だけでは決して得ることができない、チームだからこそ得られる喜びや苦しみをたくさん抱えていってほしい。
だからこそ感情を出すこと。それを伝えることが大事なんだと僕は思う。

だめだ、もはやレポートじゃなくなってしまった。戻らねば。
国境は彼らを前にいかせた。僕からの指示はゼロ。挙動不審になりながらもなんとか出国スタンプはもらえたようだ。そしてそのあと国境をついにまたぐ。夜の話では有刺鉄線が壁のうえにあったのは思ったとおりの国境のイメージだったそうだ。どちらにせよ初めての陸路での越境は彼らにとって相当スリリングだったに違いない。僕にとって最大限にスリリングだったのは、彼らがまさかのマレーシアの入国スタンプをもらうラインをすっ飛ばしてそのまま敷地を出てふつうに走り出し、僕の叫び声も聞こえずに行ってしまった瞬間だった。余裕ゼロとはこのことだ。ふつうにバッカじゃないの!!!といなくなった彼らにぶつけながら彼らを探して国道に走り出た。

まあそんなこんなでマレーシアに無事入国。ほのかは「においが違うぅ!」と相変わらずのほのかさ(ほがらかさ?)で笑顔キラキラ走っている。ほかのメンバーは真面目そのもの。僕はなんとか今日がんばってアロセタールという街までいってくれー!と心で願いながら一緒に走っていたが、走る走る最後は少し余裕をのこして街までたどり着いてしまった。やるじゃん!みんなでハイタッチして無事に宿も予算内で見つかってホッと一息。

マレーシアを前回訪れたときに最初の夜に食べたのがそういえばハンバーガーだったという話を出したらみんな食いついてきたので、これは意地でもハンバーガーの屋台を探すぞ!とおらおら街を歩いていたらなんと屋台の1軒目がハンバーガーだった。そのままダブルスペシャルを人数分注文してずっしり重たいバーガーがやってきてみんなでおっしゃー!とかじりついた。ムシャムシャムシャ。おっしゃ2個目食べるか!?と聞いたら今度はチキン!というので2個目はチキンダブルスペシャルを食べた。ジュースも2杯飲んだ。

甘やかす思いも、栄養に気を使いすぎる思いも別にない。みんなが楽しく食べて笑顔でいられて、そして自分たちでいくらだって旅は楽しくできるし広げていけるということを僕は感じてほしい。僕らの旅にはチームとしての目的と、礼儀としてのルールはあるけど、それ以外にルールはない。自分たちでそこを広げていく可能性を感じてくれたらいいなと願いながら時間を過ごしていた。

#ridealifejourney #DAY14 #マレーシア入国
【リアルタイム速報】
先ほどマレーシアの世界遺産でもあるペナン島ジョージタウンに到着しました。ここは5年前に訪れ親友になったジェシーのいる街。彼は日本に自転車旅をしに来て、僕の家にも泊まってくれました。「今回は日本でのお返しをするからね!」と出迎えてくれたジェシーのカフェで記念撮影!ウェルカムドリンクに美味しい併設ベーカリーのパンを食べながら感動している子どもたち!「パンってうめー!」と連発する彼らはすっかり文明から離れた旅人のようです。明日はお楽しみの休養日!ジェシーとともに世界遺産の町をめぐります!
まさやんは誰かが一緒にいてくれるだけで心を任せられる部分がたくさんできて、しかもそれが親友だなんて幸せすぎます。まさやんはジェシーのカフェのうまいコーヒーですでに天国にいる気持ちです。すべてにありがとう!

#ridealifejourney #マレーシア #penang #georgetown #世界遺産 #明日は休養日
リアルタイム速報!
ネット繋がったのいまなので!昨日無事にタイを走りきりマレーシア に入国しました!ここまで走行距離約1200km!これからもどうか応援よろしくお願い申し上げます!
#ridealifejourney #マレーシア入国
Ride a Life Journey 2019
8/18 DAY13  103km Phatthalung→HATYAI ○○が遅刻。僕らが体操をしているときに「おくれました〜」と入ってきた。いやその言葉はちがうやろ!?とつっこむと「おくれてすみません」と言いなおした。人のことだからこうして叱ったりするけれど、こうしていまレポートを書いていると大人になっても思い当たることがある。情けないことだけど、こうして自分がまず失敗や過ちを詫びるということって基本として一番下にあるようだけれど、すぐにでも崩れてしまう下地でもあるなぁ。

みんなして朝ごはんは白ごはんにお肉のおかず。僕はその横でひとりスープの麺をすする。これは歳なのか。歳なのだなおそらく。今日も昨日に引き続いて湖の近くのマイナールートをつないでいく。この旅でずっと感じている彼らのまっすぐさ、というか素直さ。そこはほのかとも話しているけれどなかなか開いてこない。走っているときにほとんど脇目をふっていないのだ。休憩中にあんなの見た?こうだったよなぁすごかった、みたいなフリを出してみても「え、ぜんぜん気づきませんでした」みたいなことが結構ある。単純に余裕がないのか、それともまた別の理由があるのだろうか。

中学生や高校生のころのイメージと視野でこの場所を重ねていくって自分でも想像している以上に難しい。ものごとのことわりや成り立ちやある程度そういったものを自分に取り入れてから見る世界、僕は少なくともそう思っていたけれどどういうことなんだろうなぁ。かといって僕が先頭を走りながら、ああだこうだと指さして子どもたちに見せるでは、結局引率となんら変わらなくなってしまう。ここは自分でもこれから切り開いていかないといけないところだ。

わき目をふらないメンバーのおかげで午後早くにはHATYAIに到着することができた。でっかい街だ。パーンさんのお友だちがいると聞いていてホテルで名前を出すといいよと言われながら、出したらはぁ・・・誰のことだろう・・・みたいな旅あるあるな感じになって面白いがとりあえず到着。シャワーを浴びて外へ出かける。が若干1名「ぼくはインドア派なんで」と部屋に残ってた。いまから思えば無理やりにでも連れ出すべきだったな。これでは彼の世界観は彼の思い描くものから広がっていかない。子ども連れの旅ではこうしてやってみたけど振り返ってああしておけばということが日々生まれていく。

夕方宿にパーンさんのお友だちのアッタポンさんが宿に来てくださった。奥さんを連れて。僕らと夕食を食べようと時間を作ってくださったのだ。ほんとにこういうことってありがたい。中華レストランに連れていってくださって、子どもたちはいっつもと違う(だいたい僕らの食事はレストランではなくて食堂という感じのところでひとり一品スタイルが多い)テーブルにたくさんの料理が並んでまわるスタイルに嬉しそう。○○は玉子焼きがおいしい!とお代わりもしていた。それからアイスを食べようと町歩きをして、それから帰りにはドリアン食べたことある?と子どもたちにドリアンを買ってくださった。ああだこうだと言いながらドリアンを食べていた子どもたち。ほんとにお世話になりました。

夜のミーティングのときだったか○○が「ほとんど見ず知らずの僕たちなのにご馳走してくださるなんてすごい」という言葉を話した。そうかもしれないけれど、そうじゃないんだよ。彼は友だちのパーンさんが僕らのことを伝えてくださったから、そして僕らが旅をしているから何かできることをやってあげようと来てくださった。そこには損得ではなくて、気持ちが重なり合う部分があるんだよ。自分の大切な人のお願い、自分の大切な人の仲間、そういう重なりがあるからこそ彼らは僕たちにもその温かい目と行動で僕らを包んでくださったんだ。きみにもいつか分かるときが来るといいなと思う。君にも社会に出て、気持ちをぶつけ合って、傷ついたり心があったかくなったり、人と人が関わることで生まれるそういうどうしようもないけれど、けれどときに自分が生まれてきてよかったと思えるようなそんな出会いと関わりを持ってほしいなと思うよ。

#ridealifejourney #DAY13 #103km #レポート
Ride a Life Journey 2019
8/17 DAY12  123km Nakhon si thammarat→Phatthalung

みんなが起きる時間の1時間前に起きてこのレポートを書く。すんなり起きられるかでなんとなく調子みたいなのを感じたりする。そして準備をして彼らを待つ。指示して、できるように教えてあげて、そしてできるようになることもある。考えて動く、助け合う、コミュニケーション、そして自立。この4つをこの旅には込めていると旅の最初にプレゼンテーション資料とともに説明した。自分で立つ自立。そこにはオトナの姿を見せるということがあると僕は考える。

僕らの方が彼らより余裕があることは間違いない。彼らの方が狭いキャパでいろんなことと向き合ったり葛藤したりしているんだろう。けれど自分たちがメリハリをつけてパシッとする姿を見せ続けることも大切だと僕は思ってる。

準備運動もたくした。なんも言わずとも順番もやりかたもすっかり覚えている。うんそれでいい。街のなか、まだルートが複雑なところや、リードが必要な場面では僕が先頭を走ったりするけれど、そのほかは僕は基本一番うしろ。だから表情じゃなくて彼らの動きや背中で状況や気持ちをみていく。

途中までは408号線の幹線道路。昨日ほどの交通量がないしトラックも少ないので気持ちよく走れる。そこから田舎道のようなところに入って道は僕らが向かう湖へと向いている。ちょうど昼どきにいい店がなかなか出てこなかった。一軒だけ開いているところに滑りこむ。彼らは何が食べれるのか分からなくて悩んでいるが、ここはタイの北部にある串焼きとソムタム(パパイヤの甘酸っぱいサラダ)のお店。適当に頼んだら、うまいうまいと食べている。トリは足の先っちょの指のところまで入っている。よそ見している間にそれを○○のお皿に放りこんで僕は知らないフリをする。

ほのかはいつものように店のおねーちゃんと仲良くなって、手をつないでいる。これまでだったらそれを遠くで見ていた男子たちもだんだんそういう雰囲気の時に関われるようになってきた。そう、自分から関わろう、やってみようとさえすれば、旅の可能性はいくらだって増えていくんだよ。その手応えのようなものを彼らに感じとって自分のものにしていってほしい。

そういえば最近スコールが来ないなぁなんてはなしていたら、空の半分をも覆い隠すような真っ黒い宇宙船のような雲が出てきた。下に触手みたいなのをチロチロ出しているあいつは、少しの刺激でとんでもない雨を落とすに違いない。とりあえずその雲が自分たちの頭に追いついてこないように、逃げろー!っと僕がリードして引っ張ってく。宇宙船はそのまま飛び立ってくれた。よかった。湖のあいだを縫うようにかかる橋ではたくさんの水鳥たちや水牛がいた。少し立ち止まって写真を撮ったりみんなでああだこうだ言いながら走った。

午後は意識が朦朧としていた。走っているのか、目が開いているのか、しまっているのか、なんにせよそこらをただよう霊のようにフワフワと僕は先頭を走っていた。なんとか売店を見つけてそこで休憩をとるまでもしかしたら地面から10cm浮かんでいたんじゃないかぐらいに思っていたら、メンバーは「割とふつうに走ってた」と言っていた。幽霊走行のおかげですでに100km超え、あとは宿泊地までの20km足らず。今日は早いねぇなんて言いながら走れるあたりもじゅうぶんに余裕がでてきた感じがする。

どの宿にしたい?と聞いて男子ふたりがこっち!と即答した山の麓にあるプール付きの宿にした。いつもより割高だけれどそのへんは、よしとする。こういうときのお決まりとして、楽しみにしているやつらよりも先にプールに飛び込む。みんなでひととおり騒いで、田舎道をまちまで歩いていって夕食を食べて、みんなでテクテクと歩きながら地元の人に挨拶をしながら帰ってきた。

今日のミーティングからはほのかタイムを設定。にんげんちえのわというのをやって遊んで意外と盛り上がった。さんきゅーほのか。 
#ridealifejourney #DAY12 #123km #レポート
Ride a Life Journey 2019
8/16 DAY11  139km  SURAT THANI→Nakhon si thammarat

今日からは新たなステージのつもりでのぞむ。昨日個別ミーティングをしたメンバーにはそのことを伝えたけれど、朝のアラームのあと準備する彼らはどんなことを思っているだろうか。なかなかトイレから出てこない○○、準備がまだできていないとほのかが部屋へ見に行って報告してきたのでだいじょぶかいなと自分の身支度を終えて待っていた。そしたらギリギリだったけどしっかり準備を終えてきた。少し顔はだるそうだけれど、さあどうなるか。

宿のミウは僕らのためにしっかりとしたオムレツとごはんの朝ごはんを作ってくれた。ちょっとファンキーでかわいい彼女はほんとによく見て動いてる。ぼくらがやったーと食べていても他のゲストがなんで彼らだけ?みたいにならないように声かけをしたりしながら調和をつくってく。2日見ていたけどすげーわほんと。そして宿の運営という僕にはほんと途方もないものをこなしていく覚悟というのは計り知れないな。 (朝こうして起床時間前にレポートを書くと余裕があるからか話が脱線するな。いやこれも楽しみに読んでくださる人がいるのか?もはや僕の日記なのか!?) 今日はこれまでの旅ではいちばんながら140kmを宿泊地に設定した。少し山あいのローカルルートと国道。ふたりは山あいを選び、ひとりはハイウェイ。自分の意見をいったあと「・・・。」となるメンバーたちと横にいるほのか。ほのかに「こういうときに意見が行き交うようにできるのが君の仕事やろ?」と伝えて、話をさせる。結局ハイウェイに決まったようだ。

ハイウェイを走ることに感想はない。自分は嫌という程経験してきた。高速道路並みにスピードが速い。定期的にガソリンスタンドとコンビニがセットで出てくる。ただひたすら一本道。出会いが少ない。緊張感だけすごい。(スピード出して距離を稼げる以外にメリットはない←これ僕の意見)

夜のミーティングでどうだった?と聞くと、たくさん走れてよかった。心が疲れた。人との出会いが少ない分、食堂とかの人たちの優しさが際立った。すごい感受性やなそこは!と思わずツッコミを入れてしまった。

クリフバーってアメリカを旅した人だったら必ず知ってる、スーパーでも買えるオーガニックなエナジーバーがある。僕はそれを休憩の楽しみにいつも買っていたんだけど、その包み紙の後ろ側にミニエッセイみたいなのがついていてよくそれを読んでいた。そのひとつにこんなことが書いてあった。 「ハイウェイを走ることなんてただの移動だ。旅でやる意味なんてない。」 結構当時の僕には衝撃的だったなぁ。旅をしていると言いながら少しでも思い出を作りたい自分と、それと同じかときどきでっかくなるくらい楽をしたい自分を行ったり来たりしていたからハッとさせられた。

この旅だって、完走させるためだったらいくらでも可能性はあげられる。毎日AH2と呼ばれるタイからシンガポールをつらぬくハイウェイを走ればいい。そしたら彼らにも余分に5日ぐらいはあげられてそれを観光に使えばいいだろう。けれどそれでこの旅を振り返ったときに、彼らに思い浮かべられる風景は、人の顔はあるのだろうか? ○○は先頭を走るペースは申し分ない。おそらくこのメンバーならいちばんつよいんじゃないか。けれどもしばしばやってしまう。車が来ているタイミングでスタートを切る、車道に止めている車をよけるタイミングがぎりぎりで後ろがその切り返しにとまどう。

次々と判断して後ろを導いていく先頭の役割はとても重要だ。いつでもすましている彼は、目をなかなか合わせられない、言葉が素直に出てこない彼はときどき小さな森の動物のように見える。自分の弱いところを知っていて、けれどそこを外には見せたくなくて、そういうところが彼の言動をつくっているのかもしれない。けれど僕らはチームだ、少なくともこの4週間は家族のつもりで動いてる。彼の心がゆるんでそこでお互いに関わりながら彼の内側のものを引き出せるようになれば、もっともっと彼のよいところを自分もまわりも見えるようになっていくと思う。残りの日数か、僕の心の余裕か、どちらにせよなんとかしたい。

まだ十分に明るいうちに140km走れた。街に到着してオススメされていた宿にチェックインして、思わずいい部屋にみんなでワイワイして。そしていつものように、少し涼しい夜のタイのまちを歩いて夕食を食べにいった。うまいからいと夕食を食べて、笑いながら帰ってきた。なんだかよい日だった。

#ridealifejourney #DAY11 #139km #レポート
Ride a Life Journey 2019
8/15 DAY10  0km(REST DAY)  SURAT THANI

朝の目覚めとは不思議なもので、僕にとって旅中のそれは日本の日常とは違っていて、ほぼ決まった時間に起きるようになる。自分でリカバーできないほどの疲労がない限りはほとんど習慣みたいになってくる。朝ごはんとすっかり砂糖とクリープをいれることが当たり前になってしまったコーヒー(タイでは高級カフェ以外はほぼ砂糖とミルク入りがスタンダード)を飲みながら朝の時間をボーッと過ごす。しばらくするとほのかが起きてきた。

僕はレポートを書きながら朝の時間を過ごす。文章を書くことへの頭は、まざりあっているときよりもこうしてしっかり空白があるときのほうがいいのだろうか。それとも僕の頭がただどんくさいだけなのだろうか。

9時をまわってさあ歩いて街の散策へと出かけるかというタイミングで子どもたちが起きてきた。休日でもこういうところが揃っているのがなんともはや。彼らは街へ繰り出すほうではなくゴロゴロ過ごすほうを選んだらしい。僕らが出かけて、川沿いの道路をゆったり歩いて、学校から聞こえてくる子どもたちの声をききながら、塀の窓になっているところからタイの子どもたちの学校生活をのぞき見て、白いシャツに黒いタイトスカート、パンプスでばっちりきまったタイの高校生にわ!きれー!とほのかが言い、のんびりとしながら帰ってきても宿には靴が3つきっちりと並べてあった。

リビングルームにいないので部屋にあがってみると、薄暗くてクーラーでひんやりしているドミトリーのベッドのうえでなんとなくもぞもぞしていたり、寝ていたりする。僕が中3と中2の甥っ子を連れて短いバックパッカーの旅をしたときも、泊まったいえのベッドルームで特に何も言わなければゴロゴロしている甥っ子たちのことを思い出した。なんだかあのときは叱ってばっかりいた気がするな。いまだってそんなに変わらないのかもしれない。余白が生まれるほど成長していないのか、それとも自分にできた余白をまた埋めるくらいのチャレンジができているという証拠なのだろうか。

ほのかは宿のクリーナーさんの娘さんがすっかり懐いて一緒に遊んでいる。買ってきた糸で編み物をしたり、ノートに絵を描いて見せてあげたり。ほのかのこういうところは持って生まれたものだろうな。彼女は人の世界を受け止めてその美しい部分を見つけることができる。学校の先生になりたい大学生の彼女をスタッフとして受け入れようと思ったところはそこが一番大きかったと思う。

夕方5時までは完全フリーなので、UNOをしながら遊んで、みんなが揃った時点で早めの全体ミーティング。僕らの現在地、これまでの走行距離、シンガポールまでの残りの距離。そして僕が描いているこれから旅がこうなればいいなというビジョンを共有した。頷く声がだんだんと大きく意思のあるものに変わっていったときに、なんとなく次のステージの手応えというか感触のあるものを見た気がした。

夜は個別ミーティング。これまでの体と心の変化。メンバーへ対する思いや意見。これからの旅への気持ち。そして僕からはこの1週間彼らを見てきての彼らのよいところと課題を、そしてつぎのステージへ向けた自分なりの目標を持つことを伝えた。さあ明日の朝の状況は。どんな姿が見られるか。

#ridealifejourney #DAY10 #0km #レポート
Ride a Life Journey 2019
8/14 DAY9 118km 
朝からみんなしんどそうだ。こういうときにこそ想像する。どんな気持ちだろうか。心なのか体なのか、どれくらいのバランスなのか。朝から食欲のなかった○○をほのかは自分のごはんを食べながら心配そうに見ている。食べ終えて走りはじめてから、ああいうときは声をかけてあげたらいい、甘えさせるためではなくて。しっかり見ているからね、つらさはこちらで分かっているからねと○○に感じさせてあげるためにも。

ぶつかっての転倒、休憩時に仲間の声かけに反応できない姿、それらを見ていてこれ以上このまま走っても危ないだけだからとりあえず走るのをやめようと伝えた。チームとしてどうしたらいいのか、何が必要なのかを話し合わせた。

10分後報告に来たタイミングで雨が落ちてきた。一度屋根の下に戻ったもののみんな下を向いてばかり。何も決まらなかったの?報告することは何もないの?とこちらから投げかけると、チームでお互いの気持ちとか体調とかを隠さないでちゃんと伝えようということになりました・・・とメンバーがボソボソと言った。どうやら○○は体調がちょっとおかしいことをほかの人に迷惑がかかるから言わないほうがいいと思いながら走っていたようだ。

気持ちがぷっつりいってしんどくなったのか突っ伏してしまう○○。それを見てバタバタするほのか。メンバーに薬セットを取りに行かせて、薬を選んで飲ませて、そして横にならせる。横でずっと深刻そうな顔で彼を見つめるほのかに伝えた。こういうときにこそ寄り添うこと。体に触れているだけでも、声をかけることでも。そして自分が落ち着いていること。

ちょうど休憩中のできごとだったので、お店や近所のおじさんおばさんもそれぞれにタオルを濡らしてくれたり、扇風機や枕を持ってきてくださったりほんとによくしてくださった。○○をしばらく寝かせて、時間を見てほのかに声をかけて一度起こさせる。落ち着いたようだ。うん、だいじょうぶ。

ちょうどそれくらいに底抜けに明るいばあちゃんがのしのし近所からやってきた。ほのかを見て何か言いながらほっぺにチューをして、あんた元気かい!?という感じで○○に接して、僕らがシンガポールまで行くというとおったまげた!というふうにびっくりしてはワッハッハと笑った。○○から「人生で一番元気なばあちゃんにいま出会った」という明るい感じの言葉も出た。うん、これでだいじょうぶ。

それからはメンバーも落ち着いてしっかり気遣いながら走れたし、休憩でもきちんと声をかけあうことができた。予定していた街までも無事に到着し、笑顔のとってもステキなお姉さんの優しさにみんなで感動しながらチェックインして、夜ごはんは街へ出かけた。これまでの街でサイコーににぎわっているナイトマーケット。まるでお祭りのようでみんなでワクワクしながら通りを歩いてごはんをたべて、1個10バーツ(約35円)の寿司を買って帰ってきてみんなで食べた。

今朝の段階で明日は休養日にしようと伝えていた。昼ごはんのときに伝えたことも彼らの気持ちにどう響いただろうか。ミーティングの終わりに明日をどう使いたいかと聞いたら、とりあえず長く寝たい、1日ゴロゴロしていたい、ちょっと出かけたいけど昼ごはんのときぐらいでいい、とそれぞれ出た。休みの日まで干渉するつもりはない、ただでさえ彼らは大きなものと離れられない僕らと向き合い続けているのだから。夕方までは完全フリーとしておやすみなさいを言い合った。

#ridealifejourney #DAY9 #118km #レポート
Ride a Life Journey 2019
8/13 DAY8 ChumPhon→LangSuan 98km 「できれば出発前に話がしたいんです」
ごまかしごまかしではない。なんとか気持ちが重くなりすぎないように接してきたとは思う。けれど彼の心の揺れのほうがそれを上回ってしまったようだ。宿から自転車を外に出すタイミングで、いまでもいいよ、と声をかけると。
「もう限界っす」と言葉が出てきた。うん。どうしてそうなった?と静かに返す。

疲れが抜けない。ストレスがすごい。このままだと感情が爆発してしまう。もう一緒にいたくない。いろんな言葉が出てきた。まずは座ろう。そう伝えて彼の声に耳をかたむける。 「どうして帰れないんですか?この2日間つぎの町に到着さえすれば日本に帰れるんだって言い聞かせて走ってきたんですけどもう限界です。」 (このやりとりの空気感はどうしたって言葉足らずになると思う)

だいじょうぶ。
なにがだいじょうぶなんすか?
だって家族だから
家族って・・・。
信じているから。
信じたってゴールできるかもわからないじゃないですか。
ぼくは信じてる。
どうやったら帰れるんすか?列車?飛行機?なにだったら?
じゃあ説明するね。

まず彼がもし帰国するとなると、チームがそこで足止めをくって全員完走できなくなることを伝えた。そしてそれから冷静に自分たちの状況を伝える。
現在地からの最短距離でのゴールまでの距離。残りの日数。僕らのいま走行できる距離感覚。それらを並べて、十分にゴールできるところにいることを彼に話した。

それを聞きながら少し落ち着いてきたようだ。行くしかないのかぁ・・・。小さくつぶやきが聞こえた。その言葉が出てきたので、先に出ているから落ち着いたらおいで、とぼくは先に準備をはじめる。しばらくしたら彼も自転車を押して出てきた。今日も走ろう。

スタートしてそうそうMAPS.MEにすごいルートに案内される。シングルトラックでしかもぬかるみ。土がぬかるんでいないところまで一度足をついてしまったらアウト。ここで合ってるんすか?と聞いてくる彼らを楽しませるためにあえてはしゃぎながら走る。いいんだよこれで。普通の道ばっかりだったら面白くない。

列車の駅のところで昼ご飯を食べて、雨宿りをして、また雨雲に追いつかれる前に逃げるぞーって走るけれどもまたつぎの集落で雨に追いつかれて。そうして軒先で雨宿りをしていたら近所のワンコがやってきて、僕らと一緒に雨宿りをして。そうして今日の宿泊予定の街に向かっているときに日本から嬉しい知らせが届いた。

メンバーで高3のダイゴが、受験をして結果待ちの状態でこの旅に参加してくれたんだけど、ご家族から受験結果が合格だったと連絡があった。ほのかと後ろで話しながらどうやって祝おうかをほのかに相談。彼女の提案で新しい大臣を任命することにして、その大臣を学校大臣ということにして任命状でお祝いのメッセージを渡そうということになった。

宿にたどりつき、ダイゴ以外の2人がいるタイミングで計画を明かし、彼がシャワーを浴びているあいだに僕らで段取りをする。そして夕食前にミーティングをするからと伝え、全員が部屋に集まったタイミングでドッキリミーティングスタート。彼に任命状を渡すタイミングでみんなでおめでとー!と伝えた。いつもは少しお兄さんぶっている彼が素直に嬉しいとありがとうと言っていたのがすごく心に残っている。

今日は宴会にしよう!とだいごを先頭にして夜の街を歩きとりあえず食べたいものを片っ端から食べていいことにする。割と涼しい顔してどんどん買うだいごが最後に選んだのはコンビニでおやつを買いまくるだった。いいじゃないか。そうしてみんなでアイスを食べながら宿に帰って、ええ雰囲気でミーティングを終えて、寝たらまた明日がはじまる。

#ridealifejourney #DAY8 #98km #レポート
Ride a Life Journey 2019
8/12 DAY7 Bang Boet Bay→ChumPhon 78km

あわただしく準備をしてスタート。小さな集落なので食堂のようなものはまだ開いていなく、みんなで路上のヤキトリ(甘いタレに漬け込んである。鳥と豚。)とカオニャオ(もち米)の朝ごはん。それをもぐもぐと食べて、準備運動をしてスタートした。

今日と明日は短めの走行距離なので少し早く到着して休もう。と彼らに声かけをしてスタート。もう先頭もふくめて彼らにローテーションで担当してもらっている。ハンドサインも少しずつ覚えてきた。

朝走りながらほのかと相談して、この旅での役割をほのかから発表してもらった。そのそれぞれを「大臣」と名付けて、楽しく配役してしまうのがほのかのよいところ。マネー大臣、ルート大臣、時間大臣、自転車大臣、ありがとう大臣、忘れ物大臣。それぞれ任命してもらってある程度彼らにミッションとして項目を伝えるのではなくて役割のなかで何をするべきなのかを考えてもらいながら毎日を過ごすようにしてもらう。 ○○が朝から手袋もカバーもしていないのでつけたほうがいいよと伝えたらカバンを必死に探っている。ない、ない。昼ごはんのときに荷物を広げて捜索していた。忘れものや失敗は仕方がない。それを次にどう生かすか。(とか思っていたら、この日の宿に到着したらいつも夜にはいているズボンのポケットに入れっぱなしにしていたのを見つけたそうだ。まあそんなもんだな。ぼくもよくある。) 距離も短かったので午後早いうちに到着することができた。宿も無事に1軒目でチェックイン。夕飯までの時間を出かけるかどうかとたずねたら、子どもたちは全員「宿でいたい」との返事。まあ疲れているだろうしな、とほのかと散歩がてら町歩きをした。洗濯物を持って夜ごはんを食べに出かけ、「あんまり辛くないって言っていたのに!」とうらめしい目をしながら辛いカレーをなんとかがんばって食べているのがおもしろかった。シー!っと言いながら息を吸って少しでも口をマシにしようとしながら、目の前が真っ白になったらしい。どんだけ辛いねん。

夕食後はランドリー。街中の洗濯機を探して、みんなで洗濯が終わるまでの1時間、お菓子を食べながら待つ。お店の人は「1時間後に帰ってきたらいいのよ」と言ってくれながら、自分のお店を閉めて帰っていったところがまたおもしろい。タイでは誰も洗濯物なんて取っていかないのかもしれないな。そして子どもたちはネズミがいた、ゴキブリが日本のとは違う。これなら好きになれそう!とはしゃぎながら写真を撮りまくっていた。現代っ子のことを理解するためにはあと20年くらいかかりそうだ。

#ridealifejourney #DAY7 #78km #レポート
Ride a Life Journey 2019
8/11 DAY6 Prachuap Kihira khun→Bang Boet Bay 120km

もういちど彼らがどうしてこの旅に参加しようと思ったのか、そしてこの旅にどんな思いでのぞんでいるのかを自分のために、そしてチームで共有するために各自のプロフィール動画を撮影することにした。これで彼が少しでもつらさから旅への思いが心に入っていけばいいなと願いを込めて。しっかり話もしてくれた。他のメンバーが話しているときにも盛り上がった。僕は結局彼らをどうこうすることはできない。変えることもできない。こうなったらいいなと願いを込めて、思いをたくしてサポートしていくだけだ。

海沿いのルート。距離は長いが体はだんだんと慣れてきているはず。
あとずっと課題として持っているのは現地の人との関わり。僕らはチームでもあり、国旗もつけていて、そしてメンバーが若いからだいたいどこに言っても声をかけられる。優しく笑顔で何かを語りかけてくれることも多いのだけれど、なにせメンバーが反応できない。ほのかばかりが分からないなりにがんばって話して自分も相手も笑顔にしていく。

休憩中にたくさん声をかけてくれたおばちゃんにお礼も兼ねて写真をみんなで撮った。
写真を撮るためにみんなを呼ぶとそれなりに笑顔で、そして何か言われたら受けごたえも少しできたりする。うーん彼らの頭をもう少し分かってあげたいけれど。どうしていいのか分からないのだろうか、それともただボーッとしているだけなのだろうか。これに関しては夜のミーティングで話し合ったら半々の意見だった。僕らが多くの方々に支えられて旅を続けられていること。僕らが受けたぶんをしっかり笑顔で返していこうということをあらためて夜に話した。

最後は○○が完全にへたった。へたった○○に合わせていると思われないように「ゆっくりいこうぜー」とペースを落として走っていく。ゆっくりゆっくり、じっくりと。そうしてなんとか最後下りきって宿泊予定地にたどりついた。暗くなってきてるし、彼らもヘトヘトなはずだ。いつもなら宿を探してから食事に出るのだが、先に食事をとることにした。チャーハンに豚の炒めたものがのっかったごはん。みんなさすがにお腹が空いていたのかバクバクと食べていた。そして、先に食べ終わった若いふたりに「おばちゃんに安いホテルがないか聞いてきな」とお使いに出したら、おばちゃんがその場で電話をかけてくれた。そこに居合わせた近所のおじさんが案内役をかってでてくださっていざ宿へ向けて出発。スクーターでビュイーーーーン!とかっ飛ばしていってしまうスタイルは万国共通だ。みんなちぎれて置いていかれた。

たどり着いたのはひとつ山を越えた先にある小さな入り江。そこにコテージがあった。そのうちのひとつに案内されなかをチェックすると大きなベッドにソファーがひとつっきり。なんてこったこれを5人で使うのか。けれどもこれを楽しむためにあえておもろい設定にする。こんなんないぞー!って。売店でお菓子を買い込み、修学旅行みたいにみんなでワイワイ言いながら食べる。僕が床で寝て、ソファーひとり、ベッド3人で落ち着いた。旅では思い通りにならないことが当たり前。そして旅の1日にはいろんなスイッチが隠されていて、それをひとつ押せばこうして現実がどんどん展開していったりする。あとはそれを楽しめるかどうか。

自分で決める旅もいい。けれど場に流されてみる旅もいい。僕は自分で泳ぎ続ける旅よりも、こうしてときに流されてみる旅も大好きだ。チーム5人でそこを作っていくのはほんとにプレッシャーだけれど、旅をなんとかかんとか彼らに体験してもらいたい。

#ridealifejourney #DAY6 #活動報告