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2018.10.18 18時公演 新橋演舞場『浪漫活劇 るろうに剣心』
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言わずと知れた大ヒット漫画をミュージカル化したこの作品。小池修一郎 脚本・演出、宝塚歌劇団 雪組で早霧せいな主演により2016年に上演されて以来、2回目の公演である。
剣心と様々なキャラクターとの出会いを交えながら、「蜘蛛の糸」と呼ばれる麻薬を巡り、原作にはない新キャラクター 松岡充演じる加納惣三郎と剣心との因縁を軸に物語は進行していく。
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緋村剣心を、前公演に引き続き早霧せいなが務めた。
約2年ぶりに前回とは全く異なるフィールドで剣心を演じた彼女だが、宝塚歌劇での現役時代と変わらない、いや、更に深みを増した演技力に心を動かされた観客も多かったことだろう。
ヒロインである神谷薫は上白石萌歌が演じた。男勝りな役柄だが、剣心に向けるチャーミングな表情がとても愛らしく、目を引いた。
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そんな本作品を盛り立てる名演を見せてくれたのは、 廣瀬友祐演じる斎藤一や三浦涼介演じる四乃森蒼紫をはじめとする個性溢れるキャスト陣だ。ここでは書き切れないのが悔やまれる。
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 上山竜治演じる武田観流がガトリング砲を乱れ撃つシーンなど、コメディタッチの場面も見受けられたが、間の掴み方が絶妙で、非常に面白かった。
.題に「浪漫活劇」とあるように、激しくスリリングな立ち回りは、本作品の見逃せないシーンの1つである。
特に、ラストの剣心と惣三郎の戦闘シーンは息を呑むほどの臨場感だった。
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新橋演舞場の後は大阪松竹座でも上演されます。是非劇場でご覧下さい!(古門)
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#浪漫活劇#るろうに剣心#新橋演舞場#早霧せいな#上白石萌歌#松岡充#小池修一郎#観劇記録#舞台#ミュージカル
帝国劇場 ミュージカル「マリー・アントワネット」10/09/2018 18:00公演(笹本、昆、田代、原田、長堀、叶)

博多座からスタートした新生「マリーアントワネット」が帝国劇場でも幕を開けました! .
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MAという同じイニシャルを持つ2人の女性、マリー・アントワネットとマルグリット・アルノーが出会い、憎しみあい、許し合い、ともにフランス革命の激動の時代を生きていく。2人の数奇な運命を辿る物語。 .
フランス革命を題材にしていますが、1789やベルサイユのばらなど従来のフランス革命作品とは少し違ったテイストになっていました。特に、史実に登場する人物であるマリー・アントワネット、ルイ16世、そしてフェルゼンの描き方。マリー・アントワネットは自由で奔放、贅沢好きの無邪気な女性というイメージから、家族、そして子供たちを大切にする母というイメージが強く押し出されていたり、ルイ16世は史実通り、いやそれ以上にでくの坊でおどおどした”普通”の男性であったり。特にフェルゼンはマリーを一途に愛した、かっこいい男性というよりは、マリーのために、フランスの財政難や経済格差という危機を革命前から変えていこうと試みる熱い男性というように描かれていました。
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 そして、それらと対象的に描かれるのがマルグリット・アルノーをはじめとする、史実には残らなかった民衆たち。私には、この貴族と民衆の対比が、理想と現実の対比のように映りました。民が飢えているという現実を無視して、ダンスパーティーにケーキにプチトリアノンと華やかな理想の世界に生きる貴族サイド。対して平民は飢え、1日のパンにも困っている。衣装や舞台装置からも色とりどりの理想と色のないモノクロの現実という対比がわかりやすいです。そして、その現実を生きる民衆のエネルギーが革命を起こす。ただこの物語はそこで終わることなく、お金のために行進に参加したり、貴族を殺してはその首をやりに突き刺して練り歩いたりという、ある意味人間の性ともいえる現実を写し出し、フランス革命という出来事をただ美化することなく幕を閉じます。正義を唱えていた民衆が集まり、力を得ていく中で非人道的な、ある意味異常ともいえる行動をとっていく。これは第二次大戦中のファシズムや現代の紛争を彷彿とさせるものであり、現代社会の私たちに正義とは何かという問いを投げかけているようでもありました。 .
 マリー・アントワネットを演じた笹本玲奈はその感情の起伏が見事でした。特に幽閉され、夫を殺され、子供と引き離された笹本マリーの苦しみ、そして何かを悟ったような表情は、さすがと思いました。昆夏美のマルグリット・アルノーは抜群の歌唱力で民衆を率いて歌う数々の名曲の迫力はもちろんのこと、マリーと触れ合う中で自分の中での正義が揺らいでいく、その感情の演じ方も素晴らしかったです。田代万里生はマリーへの熱い想いから行動を起こしていくフェルゼンを体現し、吉原光夫はある意味悪役でもあるオルレアンを”かっこよく”演じました。 .
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 MAという2人の女性を通して、この物語ではフランス革命期を生きた名もない民たちを描いているようでもあります。現実で虐げられた民が立ち上がり、絶対君主を倒す。だが、その民衆のエネルギーは集まると、次第に非人道的な残虐なものへと転換していく。。。 .
 どうすれば変えられる、この世界を私たちで。
 そのことを現代の私たちは今、考えなければならないのかもしれません。
 お時間のある方はぜひ劇場へ。
(杉下)

#帝国劇場 #帝国劇場ミュージカル #ミュージカル #マリーアントワネット #ma #笹本玲奈 #昆夏美 #田代万里生 #吉原光夫 #舞台 #劇評 #観劇 #nesta
2018.9.25 18時公演 東急シアターオーブ 『マイ・フェア・レディ』
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はすっぱでキュート、繊細でダイナミック、そんなイライザだった。
田舎の花売り娘イライザがヒギンズ教授の指導により洗練されたレディーになるまでのサクセスストーリーを描く。
薄汚れたスカートを履き、大股を開いて地べたに座りながら自分を「あたい」と呼ぶイライザを演じるのは、元宝塚男役トップスター朝夏まなとだ。
そして、絢爛なドレスに身を包みエレガントな振る舞いで周りを釘付けにする。
その変化の対比を元男役という肩書きにとらわれず、朝夏ならではの包容力のある演技で客席を大いに楽しませてくれた。
歌唱に定評のある朝夏だが、高音をびくともしない声量で誠実に歌い上げていた。
しかし所々に弱い部分もあり、ある意味そこが伸びしろとも言える。今後の成長に期待したい。
力強くも軽やかなダンスは宝塚で培われた実力を発揮すると共に、新しい挑戦に体当たりの様子が垣間見れた。
寺脇が演じたヒギンズ教授だが、こちらは寺脇のはまり役とも言えるだろう。
絶妙な間の取り方はあっぱれであり、相沢演じるピッカリング大佐との掛け合いがコミカル且つリズミカルなテンポで笑いを誘っていた。
再演を重ねた今公演は、実力派で脇を固め色濃く仕上げているが、出演者それぞれのカラーが良い具合に主張をしていて、時に融合し、時に輝き、このカンパニーの互いがマイフェアレディの色として映し出されていた。
カーテンコールではスタンディングオベーションとなり盛大な拍手が舞台上に送られ、朝夏の太陽のような笑顔で幕を閉じた。(古門)
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#マイフェアレディ#myfairlady#東急シアターオーブ#朝夏まなと#寺脇康文#G2#観劇記録#舞台#ミュージカル
2018.9.21 13時公演 宝塚大劇場月組公演 『エリザベート 〜愛と死の輪舞〜』
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珠城りょうと、本公演で退団する愛希れいか率いる月組が名作に挑む。
珠城りょうは今まで精悍な役どころが多く、「陰」か「陽」でいえば「陽」のタイプであるため、黄泉の帝王であるトートをどのようなアプローチで演じるのか関心を寄せていたが、「最後のダンス」は正統派 宝塚男役然としており流石であった。
愛希れいか演じるシシィは、豪華な衣装に負けず抜群の存在感であった。小動物のようで愛らしい彼女だが、エリザベートとして、国を背負う皇妃として、威厳を漂わせていた。
また、この演目の見所の一つであるシシィのソロ「私だけに」では、見事な歌唱と表現力で舞台全体をにまさにシシィだけの空間を作り上げていた。
美弥演じるフランツは、母親であるゾフィーに抗えない弱々しさや線の細さが前面に押し出されており、それもまた一興であった。
月城が演じたルキーニは狂気を滲ませており、眼を剥き出しに開いて高らかに笑う姿は、まさに無政府主義者かつトートに心酔する彼そのものだった。
既成のイメージに囚われることなく、今までにはない新しいベクトルに仕上がっていた。
「エリザベート」という大作が成長し続ける様子を垣間見た気がした。(古門)
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#エリザベート#愛と死の輪舞#宝塚大劇場#月組#小池修一郎#宝塚#珠城りょう#愛希れいか#観劇#舞台#観劇記録
2018.9.5 12時公演 宝塚歌劇団星組『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(とうりけんゆうき)』 『Killer Rouge/星秀☆煌紅』@梅田芸術劇場
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お芝居の『Thunderbolt Fantasy 』は、中国の伝統的な人形劇である布袋劇に虚淵玄による新たなストーリーが加わり、日台合同映像企画としてTV放映された人形演劇をミュージカル化した作品です。
強大な力を持つと言われている天刑劍(てんぎょうけん)を巡って、紅ゆずる演じる凜雪鴉(りんせつあ)や綺咲愛里演じる丹翡(たんひ)を中心に、おののくほどの壮絶な争いと戦いが展開されていく幻想的な物語となっています。
つくりこまれた独特の世界観や衣装の再現度の高さは汲めども尽きぬ程の素晴らしさです。原作を舞台化する術に秀でる小柳奈穂子先生の本領をありありと見せつけられました。
剣を用いた戦闘シーンも数多くあり、その臨場感には息つく間もありません。
天刑劍や丹輝劍訣など作中で使用される用語には難解なものも多いですが、原作を知らない観客にもストーリーが分かりやすく、誰もが楽しめる作品といえるでしょう。
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前回の宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演に引き続き、ショーは『Killer Rouge』です。中国語で歌われる場面が作られるなど、台湾公演仕様にバージョンアップされており、更に艶やかなステージとなっています。真紅の龍をモチーフとした衣装やシャンシャン、舞台セットにも台湾公演へ向けての情熱が窺えます。
中詰めの客席寄りで客席の熱気は最高潮に。さらに、紅ゆずるによる星組お馴染みのキャラクター「紅子」も登場し、持ち前のトーク力で客席を大いに湧かせていました。
この秋は是非星組公演でエネルギーチャージを!(古門)
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#ThunderboltFantasy#東離劍遊紀#KillerRouge#星秀煌紅#宝塚#宝塚歌劇#小柳奈穂子#斎藤吉正#星組#紅ゆずる#綺咲愛里#梅田芸術劇場#舞台#観劇#観劇記録
8/21/2018 18:30公演 
自由劇場『恋に落ちたシェイクスピア』
シェイクスピアの戯曲、ロミオとジュリエット。その裏には、シェイクスピアの真の恋物語があったー。
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ウィルことウィリアムシェイクスピアは次の舞台の脚本が書けずに悩んでいる。上演まで3週間を切り、脚本なしでとりあえず始めたオーディションでウィルは天才的な役者、トマス・ケントを見つけ、彼の暮らすレセップス家にオファーに訪れる。そのレセップス家にいたのがレセップス卿の娘ヴァイオラ(トマス・ケントは実は芝居好きなヴァイオラの男装)。ウィルとヴァイオラは運命的な恋に落ちるが、身分の違いとヴァイオラの結婚話が2人を妨げる。2人の恋物語の行方は......。
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この物語ではヴァイオラとの恋にインスピレーションを得たウィルが、まるでウィルとヴァイオラの恋物語を反映するように戯曲ロミオとジュリエットを書き進めていきます。ヴァイオラとの恋を経験したウィルはスランプを抜け、洗練された言葉の数々を生み出していく。セットや衣装はシンプルながら、ウィルの言葉に、戯曲に、物語は彩られ、舞台は花が咲いたように美しく生き生きと仕上がっています。戯曲上の台詞はもちろん、ウィルが発する言葉全てがとても美しく、私の心に栄養を与えてくれました。
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ウィルの美しい言葉たちに是非一度魅了されてみませんか?(杉下)
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2018.8.16 18:30公演 東京宝塚劇場
宝塚雪組 『凱旋門』『Gato Bonito』
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第一幕『凱旋門』は第二次世界大戦下のパリを舞台に、外科医ラヴィック(轟)、友人のボリス(望海)、そしてラビックの思い人ジョアン(真彩)を中心に、パリへの亡命者とその周囲の人生を描いた群像劇です。パリの街で出会ったラヴィックとジョアンはお互いを深く愛し合うも、戦争とラヴィックの亡命者という事実が2人の心と距離を少しずつ切り裂いていって。。。 .
 轟悠の大人の魅力を存分に堪能できる舞台となっており、雪組トップスター望海風人の歌唱力、トップ娘役真彩希帆の演技力がそれに花を添えます。モノクロのセットや暗い色の衣装からは第二次世界大戦下の暗い情景が目に浮かび、舞台中央の建物のセットが回っていく様子はそれぞれの人生が数奇に巡っていく様子を表しているようでした。
 不安と混乱の中に生きる彼らですが、その人生の中に少しの希望を見つけ明日へと生きていく姿は現代の私たちにも訴えかけるものがあるように思いました。
 ショーの『Gato Bonito』は猫をモチーフにしたショー。タンゴ、サンバ、和風のショーなど盛りだくさんで目が離せません。美しい猫のような男という副題の通り、男役の皆さんはとても美しく、また”猫”からは想像できないほどかっこいいです。対して、にゃおという歌詞や猫風の振り付けなどかわいい部分もたくさんあり宝塚雪組のいろいろな魅力が楽しめるショーとなっています。望海風斗のアドリブも見どころの1つです。1幕とは打って変わって、明るいキラキラとした華やかなレビューで、会場も盛り上がっていました。(杉下)
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2018/8/12 18:00公演
東急シアターオーブ『RENT』来日公演2018
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傑作ミュージカルRENTが去年に引き続き日本に来日しました!
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ニューヨークに住む、貧しくも夢を追いかける若者、マーク、ロジャー、ミミ、エンジェル、コリンズ、ジョアン、モーリーン。自身の苦難に立ち向かいながら今日を生きていく彼らの1年を描きます。
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この作品を私自身何度も見ていますが、やはり海外キャストを見て思うのは歌うまが勢ぞろいしているなということ。その声量には圧倒されました。また、今回の演出ではそれぞれの人生に重きを置いていると感じました。プリンシパルキャストもアンサンブルもそれぞれが役の人生を隅から隅まで把握して、本当にその役を生きている。そして、そこから来るそれぞれの感情の爆発がとても素晴らしかったです。
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RENTは今日を、今を生きる勇気を与えてくれる素晴らしい作品。この名作が今後も語り継がれていってほしいと思います。なお、2020年に全オーディションで行われる日本公演が決定しています。2018年来日公演は終わってしまいましたが、お時間のある方は2020年にぜひ。(杉下)
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2018/8/9 19:00 公演 
シアタークリエ ミュージカル『GHOST』
(モリー: 咲妃みゆ)
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言わずと知れた名作映画GHOSTがミュージカル化された2011年から、7年の時をへてついに日本版が登場しました!
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サムとその恋人モリーは、新居での2人での生活に胸を踊らせていた。だが2人の幸せな生活が始まろうとしていた矢先、サムは何者かに襲われ命を奪われる。悲しみにくれるモリー。ゴーストとなったサムはモリーの危険を察知し彼女を助けようと奮闘していき......。2人が奇跡の”再会”を果たしたところで物語は幕を閉じる。最後まで言えなかった愛してるを今やっと君に。
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まずこの作品は、ゴーストと人間の演出わけがとても素晴らしかったです。ゴースト役キャストにあたる白い照明、動きに合わせたプロジェクションマッピングや声にエフェクトをかけたりと、目から耳から彼らがゴーストであることが伝わってきました。また、人間役キャストのカラフルな衣装に対し、ゴースト役キャストがモノトーンな衣装であることがも印象的です。そして、役者たちもその動き1つ1つが(ドアノブをつかめなくてすり抜けてしまったり)ゴーストそのものでした。
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この物語は一見、ただの純愛物語のように見えるかもしれません。しかし、私はこの物語が人間の本質を描いているように思いました。憎しみと友情、強欲、理性と感情...など。登場人物の一人一人が色々な葛藤を抱えており、それがある意味とても”人間らしく”、胸がしめつけられました。ネタバレになってしまうので詳しくは話せません、ので、お時間のある方は是非劇場へ!(杉下)
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2018/08/07  13:30開演
@東京芸術劇場シアターウエスト
オックスフォード大学演劇協会(OUDS)来日公演 十二夜

開演と同時に白い煙が立ちこめ、二人の男女が現れる。船が難破し、海に投げ出されたヴァイオラとセバスチャンだ。二人とも怯えた雰囲気が伝わってくる。舞台は中世、で話が進むのかと思いきや、ストーリーはそのまま、舞台の雰囲気は1960年代のイギリスに。最初、公爵オーシーノーに仕える召し使いたちのスーツ姿に違和感を覚えたけれど、それも束の間、あっという間にひきこまれた。
サー・トービーを初めとするフェービアン、サー・アンドルー、マライアの四人組はここぞとばかりに舞台を引っ掻き回す。特に手紙のシーンでは目が離せない。
また、兄の死を悲しんでいたはずのオリヴィアがシザーリオへの愛に目覚めてからの変わり身は面白かった。服が現代的なことも手伝い、こんな人、いそう…と思わされる。
オリヴィアの執事マルヴォーリオも手紙を読んだあとのはじけっぷりが見事。前半のお堅い様子と対照的な、黄色いタイツに十字の靴下止めは出てきただけで笑いを誘う。
舞台を1960年代にすることで、サー・アンドルーやマルヴォーリオの滑稽さが浮き彫りになり、身近になっていたように感じた。彼らの自己認識不足からくる滑稽さは、そのまま私たちに現実で降りかかってくる怖さがある。道化を演じた彼らに対し、道化役のフェステは悲しみを漂わせながら、一歩ひいて舞台を観ているようなのが皮肉であり、面白い。
本公演のなかでは、何度も笑いを誘われ、さすがと唸らされた。今からではあるが、また来年、日本に来てくれることを楽しみにしていたい。(小野)

#劇評#レビュー#東京芸術劇場#シェイクスピア#喜劇#十二夜#OUDS#オックスフォード大学演劇協会
東急シアターオーブ ミュージカル「エビータ」
7/18/2018 19:00公演
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 現在もアルゼンチンで「聖女」として慕われるエビータ。しかし、彼女の生涯を見てみると、彼女は下町の婚外子から女性としての魅力を利用して成り上がった「悪女」でもある。なぜ、彼女が「悪女」から「聖女」として慕われるまでに登りつめたのか。そこにあった彼女の民衆への思いとは。片田舎の少女が大統領夫人にまで上り詰め、そして衰え亡くなっていくまでを描きます。
 アルゼンチンの歴史を知らないと少し理解に難しい所もありますが、そんなことを忘れさせるほどの名演技の数々でした。まずは、エビータ役のエマ・キングストン。圧巻の歌唱力と演技力で力強いエビータを体現します。体が衰えても負けを知らないエビータの心の強さは、エマ・キングストンにしか表現できないのではないかと思わせるほど。そして、チェ役ラミン・カリムルーはその歌声を駆使し、狂言回しとして舞台を彩ります。さすが海外カンパニーは歌うま揃いで、1幕最後の”A new Argentina”は会場を飲み込むほどの迫力でした。
 2回の世界大戦を含む激動の時代を一人で渡り歩いたエビータの不屈の精神の中に、現代の私たちは何を見るでしょうか。この夏はぜひ東急シアターオーブへ。(杉下)
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7月15日
ミュージカル座「ひめゆり」
シアター1010
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太平洋戦争末期、国内唯一の地上線となった沖縄での悲劇を、全編41曲の歌で綴ったこのミュージカルは、戦争の悲惨さ、決して忘れてはならない戦争の事実を訴えかけます。
「ひめゆり学徒隊」として南風原陸軍病院へ動員された10代の女学生たちはまだあどけなさが残り、愛おしい存在。そんな彼女たちが次々と戦争の犠牲になっていく姿に、胸が締め付けられました。
沼尾みゆき演じる上原婦長の、優しくも力強い歌声も印象的です。常に死と隣り合わせの戦場でも、学徒たちを勇気付け気丈に振る舞う婦長の姿は、まさにナイチンゲールそのものでした。
またこの作品は、振り付けが変わったり、映像を使った演出が増えたりと、年々進化しています。ミュージカルだからこそ表現できるこの恐ろしさ、気迫、緊張感、ぜひ劇場で体感してください!(吉枝)
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